病院側にもメリットがある
子育ての理解度が高まったN病院
病院を開業すると決めた時から人材の定着と募集を意識して、院内託児所を設置することを決めていたN病院。最初は病院内の1室でスタートさせ、利用者は4名から5名程度だったそうですが、徐々に増えてきたとのこと。そしてどんどんと利用者が増えていったので、なんと思い切って院外に託児施設を設立しました。ここまでしっかりとした託児施設を持つ病院はなかなかありませんので、大きな試みだったのではないでしょうか。
結果的に職員全体の子育てに対する理解度がとても高まったそうです。院内託児所の利用経験がある職員がとても多いことで、こどもの急な体調変化もお互い様だと思える雰囲気ができているようです。子育てに対する理解度の変化は託児所の存在がとても大きく影響しているようで、女性だけではなく男性も育休や産休を取得する人が増えたという結果につながっています。そのためN病院では出産を機会に退職する人がほとんどおらず、当初の人材定着という目的でも十分な成果が出ています。やっぱり院内託児所の存在価値は、現在とても大きくなっていることがわかりますね。
看護師の応募数が増加したY病院
Y病院では、看護師が結婚や出産などのライフイベントをきっかけに離職することがとても多かったそうです。この理由を調査した結果、認可保育園に預けようとしたこどもが待機児童になってしまい、預け先に困って働き続けられくなってしまったということが判明。だったら院内託児所を設置することで、出産後もなるべく安心して働けるようにと考えました。
実際に設置した後は仕事と子育ての両立ができると思ってもらえたようで、育児休暇後の復職率がとても上がったとのことです。これだけでも当初の目的を達成できていますが、Y病院はさらに求人の応募数が増加したそうです。求人に「院内託児所あり」と記載すると、なんと以前よりも50%近い割合で増え、採用コストの削減と優秀な人材確保につながったと喜ばれていました。
委託して運営の負担を軽減したS病院
院内託児所は病院が自ら保育士を採用して運営する「自主運営」か、全て外部の業者に委託する「委託運営」の2つがありますが、S病院は自主運営を行っていたそうです。しかし行政監査への対応や保育士の採用といったコストが重くなってきたことで、外部に業務委託をすることに決めました。
業務委託先の事業が24時間365日対応してくれる運営体制をしいてくれたこともあり、シフト調整がとても楽になったそうです。スタッフの「こどもの預け先がないから夜勤ができない日」がなくなり、シフトを決めている看護師長もやりやすいと喜んでいました。そして当初の問題であったコストも自主運営よりも軽くなったので、目的もしっかり達成できたとのことです。
最近は外部委託業者も増えているので、自主運営が難しくなってきたら委託運営を考えてみるのも良さそうですね。委託運営を考える病院に向けて、委託業者を3つ挙げますのでチェックしてみてくださいね。
あんしんベビー
タスク・フォース
SOUキッズケア株式会社
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