ここ数年で急増している
急速に増えている
院内託児所の数はここ最近でとても増えています。なぜ最近になって増えてきているのでしょうか?その理由には、子育てをしながら働く人が多くなるにつれて、院内託児所の需要が増えたという背景があります。しかし、実は他にも理由があるんです。総務省が調査した142の医療機関の中で、109に及ぶ機関が院内託児所を設置していることがわかっています。割合にすると、なんと77%の医療機関が院内託児所を設置していることになりますね。平成17年から21年にかけて32施設、平成22年から26年にかけて25施設が設置しました。つまり、院内託児所を設置している医療機関は、ここ10年近くで急速に増えてきているということがわかってもらえると思います。ではなぜこんなにも増えているのでしょうか。
公的支援が後押ししている
ここ10年で院内託児所の設置が急速に増えたのは、緊急医師確保対策の影響が考えられます。緊急医師確保対策の中で、女性医師などの働きやすい環境整備が打ち出されました。この対策から、看護師だけではなく女性医師も支援の視野に入れるようになったことで、院内託児所運営事業の予算が引き上げられています。この予算の引き上げから、新たに院内託児所を設置するための工事費などの補助金を受けられるようになったのです。と、難しくお伝えしてしまいましたが、わかりやすく言えば「院内託児所の設置費を国が補助するよ」ということです。もちろん、どんな院内託児所でも良いというわけにはいきません。補助金を受けるための一定の基準が設けられています。ここではその基準の詳細については割愛しますが、詳しく知りたい方はこちらを参考にしてください。
「院内保育所」設立ガイドはこちら
一定の基準を満たせば自治体から補助金が出るため、院内託児所を整備する病院がここ10年でとても増えたわけです。院内託児所を持つと病院側も得しますし、働くスタッフのために良い就労環境を作れるので増えるのも納得ですよね。優秀な人材が子育てを理由に辞めなくてもいいように、そして出産後の再就職先として人材を受け入れやすくなるように、人材不足の業界だからこそこれからも注目されていくはずです。
夜間や休日にも対応するところが多い
病床のある病院の勤務では、夜勤のシフトにも入る人が大半ですよね。なので24時間保育を求める声も当然多いんです。調査を行った109の院内託児所を設置している医療機関の中では、およそ6割が24時間保育に対応していました。保育に対応しているところは全体の5割。ライフサイクルが不規則になってしまいがちな看護師にとって、働きやすい環境が用意されてきていると感じます。
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